LLE82

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/ Salon / 中泉 英雄

中泉 英雄

中泉 英雄

俳優 / 映画プロデューサー

2000年に映画PAINでデビュー。2006年公開の映画『カミュなんて知らない』で脚光を浴び、その後活躍の舞台を中国へ移す。日中両国で話題となった『南京!南京!』では主人公の一人を演じ、名を轟かせた。現在は日中合作の大作映画など、プロデューサーとしても活躍する。

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2018.03.16

#02 - 中泉 英雄

役者こそ世界で演(や)るべきだ

Bambi流 “流れに逆らわない生き方”

国際化が進むのはなにも企業活動にかぎった話ではない。
2017年、中国映画の年間興行収入は500億元(約8,477億円)を突破し、スクリーン数では1万館を超えてついに世界一となった。2007年には33億元程度だったことを考えると、その成長率のすさまじさを理解できるだろう。
今でこそ世界屈指の映画大国に成長した中国だが、2008年に日本から単身中国へ渡り、いち早く活躍の舞台を移した役者がいる。映画俳優・中泉英雄(なかいずみ ひでお)。
中国第6世代の監督の一人として注目を集める陸川(ルー・チューアン)氏の代表作品の一つ『南京!南京!』(2009年)で主役を務めると、“演技”ができる日本人俳優として、次から次へと出演オファーが殺到した。
中国映画界でもっとも有名な日本人俳優の一人になった中泉英雄。四国で生まれ育った男は、何を想い海を渡ったのか。本人を直撃した。

パティシエから役者へキャリアチェンジ

ー さっそくですが、いつ頃から役者を目指されていたんですか?

19歳の頃かな。
それで20歳の時に事務所が決まって東京に出てきたんだけど、それまでは地元のケーキ屋さんでパティシエやってて。

ー ではそれまではパティシエを目指されていたと。

いまだにTV番組だとプロフェッショナルとか情熱大陸みたいな番組が好きなんだけど、小さい頃から職人さんが好きでね。なかでもケーキ屋さんとかパン屋さんに憧れがあって、高校出てすぐ地元のケーキ屋さんに入れてもらったんだけど、いかんせん当時の俺は全く努力しなくて(笑)

言われたことはちゃんとやるんだけど、「例えばこのクリームをこんな風に改良したらもっと美味しくなる」とか「このショコラを超えるには自分ならどうするか」みたいな発想は出てこなくて、漠然と憧れはあったものの全然熱量としては低かったんだろうね。しばらくすると、俺には向いてないかもなって思い始めて。

ー そこから役者という名の職人を目指すことになったと・・・思い切った転身ですよね(笑)

そうだよね(笑)
なんか若気の何とやらなんだけど、その頃に初めて「俺には何があるんだろう?何がしたいんだろう?」って考えて、別に何ができるわけでもないんだけどさ。

とにかく小さい頃からチヤホヤされてきたのは確かで、周りからはいつも「かっこいい、かっこいい」って言われてて、すげえ嫌な奴に聞こえるかもだけど、それしか自己肯定できる材料がなかったもんだから「よし、俺はもうその延長線上で食っていこう!」って(笑)

それからはもう色んな事務所に履歴書を送りまくった。
しかも郵送だと見てもらえないかもって思って全部宅急便で。

ー それで事務所から返事が来てトントン拍子にデビューしたって感じですか?

トントン拍子と言って良いのかわからないけど、5~6社から「会いましょう!」って連絡もらって、その中の一つが特に熱心に声をかけてくれて、わざわざ高松(香川県)まで来てくれたから一番初めに会うことになったんだけど、お会いしたその日に「じゃあやりましょう!」となって上京。

でも入ってすぐに付いたマネージャーが男好きな男の人で(笑)
仕事終わりに二丁目飲みに行って終電もなくなったからマネージャーの家に泊めてもらうことになったんだけど襲われて(笑)田舎から出てきてすぐの俺にはあまりにもショッキングで、結局そこの事務所はすぐにやめちゃった。

その後すぐ別の事務所に移ったんだけど、その時ちょうどユニット企画があるから「中泉歌ってみない?」って言われて、沢田研二さんのカバーを練習してると、たまたまスタジオに居合わせた某有名シンガーソングライターさんが入ってきて「う~ん・・・君は歌わない方が良いんじゃないの?」って言われて、俺も内心「ですよね!」って感じで(笑)

それでそうこうしてるうちに最初の映画PAIN(ペイン)が決まってデビューした。

ー それがおいくつの時ですが?

23歳くらいの時かな。

ー その時に初めて台本とかも受け取ったわけですね。

そうだね。

渋谷とか新宿、池袋あたりにいるような夜のスカウトマンの役だった。
都会をさまよう二人がいて、金もツテもなくて彼女から「働いてよ」って言われるんだけどまともな仕事には就けないんだけど、街でみかけたスカウトマンの魔法のような話術や仕事ぶりに惹かれて自分もスカウトマンになって。そこで俺の教育係になるのが伝説のスカウトマンで・・・って話。

感覚だけで通用する役者は稀

ー 演技はどこかで学ばれたんですか?

それはぶっちゃけコンプレックスでもあるんだけど、独学なんだよね。

日本には専門学校やワークショップの類はある。これまでに自分も役者仲間も、いろんな場所でレッスンを受けてきたけど、はっきり言ってそれらは馴染んでないし、習って技術が向上するカリキュラムになっていない。感覚や勘を養うのであればそれは習うものではないと思うから。

中国だと北京電影学院や中央戯劇学院という“映画を専門的に習う”だったり“国立の演劇学校”だったりしてて、アカデミックにきちんと学んでプロになる。第一線で活躍する多くの人がそこで学んでるんだよね。

アメリカやイギリスにしても同じでしょ?そう考えると日本は無いに等しいよね。
感覚だけではカバーできない場合、ロジカルな捉え方、技術が必要になってくるわけだから。

そもそも日本だと、どれだけ若くして売れるかが実は重要なわけで、TVも映画も主役年齢が若いのが日本市場の特徴でもあるよね。

ー 海外の俳優さんや演者さんに比べて日本の役者はレベルが低いといったような意見も聞かれ物議をかもしましたが、中泉さんはどう思われますか?

そのニュースは読んだよ。でも皆が下手なわけじゃないでしょ?むしろ中国の監督や俳優は多くの日本作品を見ていて、いい役者についてよく話をする。確かにキャスティングの時点では“良いor悪い”で片付けられるけど、それはどこの国でも同じだし、それにそんなことは最終的にお客さんが自由に感じとるものだと思う。

昔一緒に舞台に上がった山中崇さんや吉田羊さんなんかは、今や皆さんご存知の通りで見ない日はないくらいの活躍ですよ。舞台上がりの役者さんは芝居がしっかりしてるから。

それでも少ないと思うな・・・もっともっと第一線で活躍できる役者はいっぱいいるから。

だから日本の役者はレベルが低いと言われるのは、つまりひとつの作品の中で、すごく小さな役にまでこだわってキャスティングできる国とそうでない国との違いかなと、そこは強く感じるけど。
制作費・撮影期間も含めて、日本市場の景気は良くないわけだから、このあたりの小さなこだわりが作品の完成度として最終的に大きな差がつくんじゃないかな。

海外では小さな役でも競争が激しい。
役者としての技術があって、この場面で何を見せないといけないのかしっかりと訓練されてる。
感覚だけで演じるには、よほどのアスリート体質でないかぎり、ずっと第一線で活躍するのは無理な気がするな。

クリエイティブの高さに魅せられた中国

ー ちなみに、ご自身の中の代表作を教えてください。

代表作は日本だと『カミュなんて知らない』で、中国だと『南京!南京!』かな。
あとは『黒四角』っていうのも好きな作品だね。

ー  『黒四角』は東京国際映画祭でもノミネートされていました。

ありがたいことに第25回のコンペティション部門でした。
小さな規模で撮影していたので、短い時間だったけどとても思い入れのある作品。

ー  確かフルヌードも披露されたんですよね?

そう。北京の川でね(笑)

ー  『黒四角』の後に撮られた遣唐使の作品も、キャスティングにあたっては裏側で色々あったとお聞きしました。

そうだね。
本当は俺じゃなくって某大物アイドルになるはずだったんだけど、坊主頭にはできないってことで俺になった(笑)

ー  リアルスキンヘッドだったんですよね?

そう、ツルツルで。

ちょうど『黒四角』を撮ってる時に話がきて、「いやそんな大物アイドルの代役は無理でしょ」って言ってたんだけど、監督が『南京!南京!』を観てくれてて、「それ(黒四角)終わったらすぐ撮りはじめるけど来れるか?」って言われて、トントン拍子に話が進んだ。

ー  活躍の場を中国へ移さるきっかけって何だったんですか?

2008年の初め頃に中国へ渡ったんだけど、日本に居る時から惚れ込んでた監督が撮るからってことでオファーを受けたのがきっかけかな。

それが陸川(ルー・チューアン)監督の『南京!南京!』。

で、8ヶ月くらい撮影を共にして、演者からスタッフまでとにかく映画に携わる人たちの圧倒的なレベルの高さに感動して、「こういう人たちと、こういう環境の中で撮れるのか!」って。中でもカメラマンが特に優秀で、天才的な画の作り方をする人だったんだよね。ちなみに染谷さんが出てる空海(『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』)も同じカメラマンが撮ってるよ。

あとは、スケジュールの引き方や役者の演技に対する権限も含めて肌に合ったんだろうね。
一つの作品を創っていくのに、関わる人たちがその場でセッションしながらより良い作品を創っていこうとする姿勢は1作目だけじゃなくてその次もそのまた次も変わらなくて、レベルの違いを痛感した。

もちろん日本でも同じような創り方ができないわけではないんだけど、このところ予算がない場合が多いからね(笑)
しかも予算もないからスケジュールもきっちり決まってる。この予算でこの日までに撮りきらなければならないってなると色んな意味でバッファがなくて、そうすると何ていうか、精神まで拘束されちゃうって言うのかな・・・。

日本の良いところって、きっちりスケジューリングされてて、撮影もそれ通り進むところで、だから突拍子もない変更や変化に対するスケジュールが少ない分、その細かさが精神を拘束していくんだよね。

このシーン本当はこんな風にやった方が良いのになって思ってもそれができないジレンマだったり。

ー  なるほどクリエイティブのあり方が全然違ったわけですね。日本だと“余白”がない。

例えば新人の役者やスタッフが現場に入ったとして、やっぱり周りはスケジュール優先で進めてるから「緊張解けてないな」ってわかってても、その人はプレッシャーを感じたままとにかくやるしかない。中国だとまず役者には余計なプレッシャーを与えないし感じさせないようにするんだよね。演者がベストな状態でないと良い作品が撮れないってことを知ってるから。

子どもがくれた“生きること”への執着

ー  それにしても、初めから中国語が話せたわけではないですよね?

行ってから覚えたよ。主に現場で(笑)
あとは積極的に現地の友達も作ってできるだけ長い時間彼らと過ごすようにした。

結婚して日本で暮らすようになってからは、忘れちゃいけないから語学学校にも通ったりね。

ー  いまだに中国語の勉強も続けてるんですね。

そうだね。
もう人生折り返してるわけだから、待った無しでどうやって時間を使おうかなって考えて必要なことは全部やるし、不要になったことはやらないようにしてる。

20代の頃はそんな感覚はなくて楽なことしか考えてなかったけどね(笑)

家族を持つようになって、考え方や時間の使い方も大きく変わったかな。
特に子どもが生まれてからは、どんな場面でも怖さがなくなった反面、生きる事への執着が強くなった。

子どもが産まれてすぐ「長生きしなきゃだめだ」って思ったんだよね。
39歳の時に産まれてきてくれた子どもだったし、直感的にね。

ー その気持ちとてもよく分かります。お子さんが産まれて長生きしようとなった時に、何か変えられた習慣とかもありますか?

食の面が一番大きい。

特にレトルトやインスタントのものは極力食べないようにしてるし、コンビニ弁当とかも食べない。
基本的に手作りで防腐剤とか余計なものが加えられていない物を食べるようにしてるし、野菜を意識的に摂るようにもなったね。

あと、子どもが卵アレルギーだってことが分かってからは、パッケージの原材料表示にも詳しくなった。
ウインナーとかハムでも卵つかってるものとかあって、はじめのころは「え!?」とかって驚きまくってたけどね。
そういう食を取り巻く情報へのリテラシーも大事だなって感じたね。

ー  おっしゃる通りですね。例えば、よく広告で見かけるようなダイエットや健康をうたった飲料でも原材料を見ると「コレほぼ砂糖やん」みたいな商品が少なくありません。過敏になりすぎる必要はないかと思いますけど、最低限確認すべき情報は見分けられるようにしておいた方が良いですよね。

そうだよね。

もちろんLLE(発酵飲料)にも家族で随分お世話になってますよ!

ー  ありがとうございます(笑)以前から飲んでいただいてますが、リニューアルしてからの感想はいかがですか?

体感についてはリニューアル前から変わらず調子良いよ。
やっぱり前の日に(LLEを)飲んだ時と飲めなかった時とだと朝のパフォーマンスが全然違う。

味も最後のほうになってくるとグリーン感が増すというか、新しく入った海藻だっけ?スピルリナの存在感をより強く感じるね。あとは以前のよりも甘さ抑えめ、酸味が強めで飲みやすくなったかなと思うよ。

そうだ!
もう1つ良さを再認識したのは、嫁さんとのエピソードで、ファイト一発系の滋養強壮ドリンクあるじゃないですか?うちの嫁さんああいうドリンクをいつも飲んでて、俺はそれを見る度にそれならLLEを飲んで欲しいなと思ってて。

ただ、うちの嫁さんはこういう健康食品的なもの、体に良いとされているようなものの味がそもそも苦手で、「私は飲まなくていいやぁ・・・」って言ってたんだけど、俺が毎日飲ませたの。なかば強引に(笑)

そしたらしばらくすると、「ごめん・・・もうファイト一発の方は飲まなくて良いかも!」って言ってきて。「コレ(LLE)良いね!」って(笑)

ー  おお!それは嬉しいですね。ちなみにそのままストレートで飲んでいただいてますか?

そう。

うちはもうストレートで、寝る前にそのままパッと飲んじゃう。

ー  ご夫婦とかご家族で飲んでくださっているお客さまがほんと多いんです。

なんかコミュニケーションのネタにもなって良いよね。
うちの場合は二人目の子どもも授かりたいっていうのもあって夫婦で飲んでるよ。

まあ今はまた単身赴任中だけどね(笑)

睡眠時間2時間。中国での役者生活

ー  今も中国で撮影中とのことですが、毎日どんなスケジュールなんですか?

今回は向こうのドラマを撮ってて、これが映画よりハードでね。
向こうのドラマって30話あるからやっぱりスケジュールがキチキチになってくるのよ。

映画だと結構のんびりで、その日に現場入ってから「今日の天候は?」「じゃあ今日はこのシーン撮るか」「このシーンだと役者はこんな感じで動かしたいから」・・・とかって作っていく感じだからスケジュール的にも楽だし体もそんなに疲れないんだけど。

今回のドラマはもの凄く覚える(台詞の)量も多いし、放映日程とか後ろも決まってるから映画と比べたら壮絶で、毎日撮影終わりの21時とか22時頃に次の日の台詞をもらって、それの訳入れに2~3時間。で、0時頃から2時間だけ寝て、2時から朝までずっと台詞覚える毎日だからね(笑)

ー  それは過酷ですね・・・どのくらいの期間そういう感じなんですか?

だからLLE(発酵飲料)も持って行っててかなり重宝してる。
10日間~二週間はそんな感じで、ちょっとインターバルがあってまた繰り返し。本当にハンパないんだけど、不思議と肉体的な疲れは感じないんだよね。精神的な疲れはあるんだけど、肉体的にはそんなに疲れずにクリアしていけてるから、やっぱり俺にはLLEが合ってるんだなって思う。

ー  中国までわざわざお持ちいただいてありがとうございます。そう言っていただけると作り手としても苦労が報われます。それにしても何か覚えないといけない時とか、睡眠をきちんと取れてないと無理だと思うんですけど大丈夫なんですか?

そう。だから必ず2時間は寝る。これを寝ないでやってたら絶対に覚えられないから。

ー  中国での食生活はどんな感じですか?

脂っこいよ(笑)炒め物が中心だからね。あとは人が集まった時は火鍋とかかな。でも炒め物が圧倒的に多くなっちゃうね。まあヨガスリム飲んでるから良いんだけど(笑)

ー  さすが(笑)

ヨガスリムも習慣になってるから朝と夜に飲んでる。

ー  むこうだと昼は食べないんですか?

現場では食事とらないから。それはただ眠くなったり、体が重くなる気がして(笑)

ー  ヨガスリムですけど、最初は飲みにくくなかったですか?

それ自分で言っていいの(笑)
いやねぇ、コート剤も使ってないよっていうのが売りじゃないですか?それではじめは何かノスタルジックな香りがしたのよ。昔に実家とかじいちゃんの家で嗅いだことのある漢方的な・・・
味もパンチが効いてるしね(笑)

俺はそれが特に苦手ってことはなかったし、普通こういうのって味も匂いもしないからケミカルなもの飲んでんなって感じだけど、ヨガスリムくらいパンチが効いてると「ああ、ちゃんと良さそうなもの飲んでるな」って思える。

ー  そうですね。素材もほぼ全てスーパーフードですし、できるかぎり自然なものでお作りすることを心がけています。

すごく良いと思うよ。

もちろんヨガスリムを飲んだからって痩せるわけではないと思うけど、少なくとも俺には合ってる。おかげさまでスタイルも維持できてるし。

ー  そう言えば、中国の人って比較的太っている人が少ないように思うのですが何か秘密はあるんでしょうか?

うーん・・・香辛料をよく摂っているのと水分かな?

基本的に飲み物は温かいものを飲むし、体を冷やさない。「冷たいものを飲んでると体壊すよ!」って言われるし、みんな水筒みたいのに温かいお湯かお茶いれて持ってる気がするな。

ー  たしかに、体を冷やさないのは代謝にとっても良いことですよね。あと中国には発酵茶などもありますし、文化的に腸内環境に良いことをする慣わしがあるようにも思います。

そうだね。黒酢なんかもあるし、色々と理にかなったことをやってるよね。
日本人よりも中国人の方が発酵食品をよく食べたり飲んだりしてるかもしれない。

移動は電動バイクとか車や電車だから、運動量もたいして日本人と変わらないことを考えるとやっぱり食生活なのかもね。「香辛料、温かい飲み物、発酵食品」そうやって考えると(なぜ太っている人が少ないのか)理解できるね。

まあでも都市部に行くと食も欧米化してるし、太ってる人たちもよく見かけるよ(笑)

カラダが整えばココロも整う

ー  食事の他に何か健康習慣として取り入れてることはありますか?

まずは筋トレで、マンツーマンでトレーナーをつけてやってる・・・正確には“やってた”になるかな。ちょうど成果が目で見てわかるくらいになってきたところで中国での撮影が決まって「あ~もったいないなぁ」って思いながら撮影に入ったね。もちろん一人でもやるけど追い込まれ方が違うから(笑)

食への気配りや筋トレもそうだけど、『体を整える』ことは常に意識してる。体が整ってないと心は整わないというのが持論。「ダルいなぁ」とか「疲れたなぁ」っていつも言ってる人っているじゃない?あれって体が整ってないから口をついて出る言葉がネガティブなものばかりになってるんだと思うんだよね。

反対に体が絞れて整ってくると精神も整ってくる。何かアクションを起こすぞって時にも活力が湧いて「よし!やるぞ!」ってなる。だから心身のバランスを考えるとカラダが先でココロがそれについてくるものだと思うな。

もう一つは、いつも愉しい場所に自分を置くことを心がけてて、とにかく笑う!
良い意味で馬鹿してる人たちの輪に入って一緒に愉しんで声出して笑ってるといつも晴れやかな気持ちでいられる。
逆につまらない場所は避けるし、ネガティブな人とも適度に距離を置くようにしてる。やっぱりそういうのって伝染しちゃうからね。

この二つが食の他では大切にしてることかな。

ー  素晴らしいですね。笑うと免疫力も高まると言われていますし、「心身ともに」はまずはカラダからと。

そう。

俺が考えるのは、“思うこと”って誰でもできるんだよ。自分の理想を思い描くことね。「中国語話せるようにならなきゃ」とか“思う”ことは誰でもできるんだけど、大半の人は“思うだけ”で終わっていくんだよね。それが体を整えることからはじめてみると自信もついて心がついてくるようになるんじゃないかな。

ー  ただ、その「体を整える」ということ自体もなかなか続けられないと思うんですけど、「続ける」ための極意って何かあるんですか?

継続することの極意は、ひたすらに継続すること(笑)

ー  それが難しい(笑)

難しいことなんだけど、それを難しいから続けられませんて言うなら、やらなくていいと思う。「もうちょっと楽な方法で継続する為の秘訣を教えてください!」ってなってくると、もうその時点でやめといたら?って思う。継続するにはとにかくやり続けるしかないのよ。

役者やってて色んな事情でやめた人もいるけど、やってる人は例え今はまだ芽が出てなくても未来の可能性はあるんだよね。やめたらゼロだけど、続けているうちはゼロにはならない。
何でも同じで願う先があるのであれば、やり続ける事。やっぱり、続けた先には続けてきたからこその結果があるんだよ。

ビジネスでも同じだと思うけど、簡単なものなんてないじゃない?
いま日本の監督やクリエイターもバンバン中国に出て行ってますよ。なぜ行くかっていうと、市場も報酬も日本とは違うから。契約してお金もらうのは簡単なんだけど、いざ行ってみるとこれがなかなか大変で・・・って話はザラ。「こんな状況で数ヶ月も撮影が・・・」って。

ー  音(ね)を上げてしまう人もいると。

そう。
やるしかなくて、やり続けるしかないんだけどね。

ー  シンプルですね。続けるということに対して雑念がない。

もうね、飽きちゃって(笑)
「どうやったら楽に成果出せるか?」「どんな風に進めたら近道できるか?」とか、自分も若い時はそんな事ばっかり考えてたけど違うんだよね。願い続け、目の前のやらなきゃいけないことをやるだけ。集中してプレイするだけ。根性論とかじゃなくて、「やる」「やり続ける」ことが唯一のノウハウなんだよ。

続けてればそれ相応に大なり小なり結果も出てくる。一人でできる仕事なんてないわけだから、人の縁も大切にして。そうこうしてると次のステージに繋がる話だったり、また別の可能性も見出せるような話をもらえるようになる。今映画や動画コンテンツをプロデュースする側に回るケースもあるんだけど、それなんかも続けてきたからこそ出会えた話だから。

ー  僕も少し前に本を書かせていただいたくらい習慣オタクなんですけど、仰る通り“「やる」「やり続ける」ことが唯一のノウハウ”というのは核心かもしれませんね。単身中国で結果を残してきた中泉さんの哲学に触れることができました。では、ここからアンバサダーの皆さん向けに少しきわどい話もお聞きしていきたいと思います。

アンバサダー限定記事

  • 中国市場は映画界のメジャーリーグ
  • 手本にした役者は〇〇〇
  • もう一人の中泉英雄
  • 役者を目指す人たちへ

(聞き手:石川裕也、ライター:花房道子、撮影:古末拓也)

※各商品に関する感想は個人の感想であり、商品の効果効能を示すものではございません。

今回のインタビュー会場

Bar Seamen’s Club

歌舞伎座横に位置するカジュアルなバーダイニング。東銀座の好立地ながら飲み物はすべて500円。1Fはスタンディングでも楽しめ、2Fはゆったりとしたテーブル席が並ぶ。また3Fでは貸切専用のバーカウンター付プライベートルームもあり、5名~10名ほどのパーティーにはちょうど良い空間。おつまみ類も充実していて、有名イタリアンでシェフを務めたオーナーが腕を振るう。

<アクセス>
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目13−15
TEL:03-6228-4018

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