/
Salon /
マロン
大阪あべの辻調理師専門学校を首席で卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。独自の感覚で『魅せる』ハイセンスなスタイリングを武器に多くのメディアや、全国のイベント・講演会などでダイナミックに活躍中。「美味しい料理」「食の楽しさ」「食=健=美」を広く提案し続けている。料理以外にも、歌の世界への造詣も深く魂を揺さぶるバリトンボイスに魅了されるファンも多い。
2018.05.02
#03 - マロン
1983年。日本で初めて、『フードスタイリスト』というプロフェッショナルが誕生した。メガネとボーダーの衣装をトレードマークに、確かなクリエイティブと軽妙な語り口で、瞬く間に業界の信頼とお茶の間の人気を集めた。
デビューから35年。幼少期から“表現者”であることを軸に、時代の移り変わりに適応しながら、しなやかに進化を続けてきた彼が観てきた世界、そしてこれから魅せようとしている世界はどのような色・香り・味がするのだろうか。
ー 他にもマロンさん流の健康習慣ってありますか?
バスタブにはかならず肩までしっかり20分ほど浸かる。
特に首回りはよく温めるようにしてるわ。
あとは季節問わずにマスクもするようにしてる。
ー お水もよく飲まれてますよね?
1日2〜3リットルくらいは飲んでるわね。
世界で一番おいしいのはお水!二番目はこれ(LLE)(笑)
ー ありがとうございます(笑)お水は大切ですからね。それにしてもお水を2〜3リットル飲まれて、お酒もまあまあ召し上がりますよね?
お酒の横にはお水もセットにしてるのよ。飲み過ぎは良くないけど、マロンの場合は適度なお酒も元気の秘訣なの。
さすがにもう自分の適量はよく理解してるわ(笑)
あと、量といえば食べる量も大事!
「腹八分目」ってよく言うけど、僕は「腹七分目」を心がけてる。
ラーメンだって食べるのよ。でも麺やスープは完食しないとか、今日はチャーシューは食べないとか、そういうコントロールをしてるの。
ー メンタル・食ときまして、睡眠や運動についてはいかがですか?
我ながらよく歩きます。チンタラ歩かないのがポイント。
たまにブログでも書くけど、ちょっと息が切れるくらいのスピードで早歩きするのを習慣にしてるの。
夜は0時までに寝ることはないんだけど、7時間は寝るようにしてるわね。
よく何か不安で眠れないっていう人もいるけど、僕は不安があっても寝れる。
寝れないってことがないの。図太いから(笑)
無神経じゃないわよ!ほっそい神経の周りをぶっとい管で覆ってるのよきっと。
ー それは元々太かったんですか?太くなってきたんですか?
太くなってきたように思うわ。
色々と鍛えられてますから(笑)
ー これからのマロンさんが、どのように表現されて行くのかとても楽しみなんですが、構想はお持ちですか?
まるごとマロン(笑)
まずはフードスタイリスト、シンガーとしての表現活動。メディア出演や講演会、ライブだったり。
それに調理器具や食品のプロデュースとかね。
例えば、僕の講演会はその場でちょっとしたお料理教室風のデモをやったりとか、ちょっと異色なんだけど料理もライブ感は大事。
ー よくホームパーティーも開催されたり参加されたりしてらっしゃいますよね?
もうね、ホームパーティーの本を出したいくらい。
僕はスケジュールが合えばどこでも(ホームパーティーに)呼ばれたら行って、「マロンさん来たーw」ってビックリされるんだけど(笑)
ー マロンさんも腕を振るわれるんですよね。
もちろん、もちろん!
あの歓声があがる喜びね(笑)僕にしかできないホームパーティーでのライブ演出。
今の世の中ライブ感がないと、なかなか人の心は動かせないのよ。
テーマはライブ。食も歌も人生も。
まるごとマロンを五感で感じて欲しいし、伝えていきたいわね。
ー コマースしかり、「ライブ」は世の中的なキーワードの一つですね。ホームパーティーの模様もライブ中継されると面白いかもしれないですね。
それ良いわね。
(マネージャーさんへ)マロンのホームパーティーの中継ってメモしといて!(笑)
ー また少し角度は違いますが、ライブと同じように経験や体験に価値を感じる流れとしては、家庭菜園だったりシェア畑だったり農作物を育てたり収穫する事もブームですが、そちらの分野ではいかがですか?
良いことだと思いますよ。特にお子さんがいたりすると野菜を作るのがどんなに大変か、有り難いことか理解できるだろうし、土や水に触れることも大切。実際、幼い頃、花を育てて観察したことが、今に役立ってます。
ただ、正直なところ今の僕には興味ないわね(笑)
例えば何かの企画で「マロンさん田植えどうですかね?」とか「トマト狩りどうですか?」とかあるんですが・・・でも毎回「トマトは買ってきたら良いじゃない。」って。プロが植えたり収穫した方が美味しいに決まってるもの(笑)
美味しい食材の恩恵をいただきながら、それを活かすのが僕の仕事なんだもの。
それだったら定期的にファンクラブで開催してる『マロンの夜会』に生産者の方をお招きして、マロンが料理してライブで魅せる方が僕らしい。
ー 『マロンの夜会』ですか?
そう。魔界じゃないわよ(笑)
ちょうど35周年を機に、『Maron's Bar(マロンズバー)』というファンクラブを発足したんです。
それで、ここのキッチンスタジオで定期的にファンの方をご招待して、マロンの手料理と美味しいお酒や飲み物を振る舞いながら、楽しいひと時をお過ごしいただくっていう集いもやってるんだけど、それが『マロンの夜会』。
言ってみれば、ファンクラブの皆さんとホームパーティーしてる感覚ね。
参加された方には、簡単なフードスタイリングも実践してもらったり、マロンが厳選したお土産をお持ち帰りいただいたりもしています。
中には大手調味料メーカーの方や、雑誌社の方、カメラマンさんもいらっしゃったりして、Maron's Barでの出会いをきっかけに新しいビジネスが産まれたり、大人の社交場といったような場所にもなってるのよ。
料理や空間に喜んでいただきながら、人の縁が繋がっていくのを見ると、やっていてとても楽しいし嬉しいわよね。
ー 根本的に人が好きで、人を楽しませたいという想いがお強いんですね。
うん、これだけ人に会ってても疲れることはないからね。
例えば、ホームパーティーに誘われたら普通は「誰が来るの?」「じゃあ、どうしようかな?」とかあるでしょ?でもマロンの場合はそれがない。誰がいても誰が来てもOK。
苦手な人がいても平気だし楽しめる。
ー 苦手な人や合わない人と接するときのルールとかってありますか?
苦手な人なりの距離をとる。
人付き合いの基本は距離感だから。家族の距離感、友達との距離感、恋人との距離感、それぞれ違うでしょ?だから苦手な人にはそれなりの距離感をとっておけば良いのよ。
ー 分かりやすいですね。日夜とても多種多様な人たちとお会いになっていると思うのですが、マロンさんが思う「おブスな人」に共通する点とかあれば教えてください。
鼻が壊れてるんじゃないかってくらい香水のキツイ女とか色々あるんだけど、僕が昔から好きでたまに見返す教えがあるの。
これは宝塚の舞台裏に貼られているらしい『ブスの25箇条』なんだけど、女の人だけじゃなくて男の人にも全部当てはまることよ。
僕が思う女性の美しさって、大胆で強さが感じられる隙間にきちんと女性らしさが共存してる人。選ぶ言葉や優しさ、繊細な気配りだったり。
そういうお手本になる女性がマロンの周りには昔からいたの。多くはいないけど(笑)
ー 例えばお名前挙げて良さそうな方とかいらっしゃいますか?
振る舞いや言葉のセンスなんかは、女優さんや芸者のお姐さんからも学べることは多いわよ。
あとは謙虚じゃない人も大体おブスよね。たまにいるじゃない?図々しくて、「あんたどんだけよ!」みたいな。
だからマロンは愛情持ってる人には言うのよ。「あなた、ああいう時はこうした方が良いわよ。」って。
「誰も言ってくれないだろうけど、私は言うわよ。」って(笑)
ー そうして教えてくださる人が周りにいるのは有り難いことですね。
どうでも良い人には言わないけどね。
僕も若い時にたくさん教えてもらったの。
言われると悔しいんだけど、当たってるし、目を見てダイレクトに言ってくれるから素直に聞けるのよ。
テレビもレギュラーで出たり本も何冊も出したりしてると、周りもご機嫌取りする人が多くなるんだけど、そんな中でも「マロン、活躍してるのは良い事けど、ここは直した方が良いと思う。」ってはっきり言ってくれる人の方が自分には大切だったりするわけ。
裏でコソコソ、最近だとネットでコソコソは言えても、愛情がないと面と向かっては言えないもの。
ー 愛情をもって自分を否定してくれる人を大事にできないと、勘違いしたまま年だけ重ねてしまいますもんね。
成熟しないわよね。自分に対してドライになれる人じゃなきゃ。
「カワイイ」以外を教えてくれる人が周りにいたら、もっと素敵な女性になるのにって人もたくさんいるわけよ。
特に自分が知ってる人や縁あって知り合った人には、今日よりも明日はもっと素敵になって欲しいのよ。
余計なお世話だって思われるかもしれないけど、もったいないじゃない(笑)
ー 素直さは成長の絶対条件ですし、人として熟していく為にも大切な素地ですね。素敵なお話をありがとうございました!さて、ここからはアンバサダーの方限定でお話をお聞きできればと思います!
せっかくなんだから、皆さんにお届けしましょうよ!
そんなもったいぶる話でもないんだから(笑)
ー わ、わかりました(笑)ではアンバサダーの方には何か特典を用意させていただきます。
ー 早速ですが、マロンさんにこっそり聞きたい話・その1『カレーの秘密』
彼?!いきなり男の話!?(笑)
ー ちがいます、カレーです、カレー(笑)食べる方!ちょっとその件はまた別でお伺いしますので、カレーについて教えてください(笑)結構な頻度でカレーを召し上がってますけど、ご自身で作られたりもするんですか?
カレーは好きよ。少なくとも週に1回は食べてるわね。
滅多に家では作らないけど、ホームパーティーとかでリクエストがあったらマロン特製カレーを作る。
スパイスや香辛料は、アーユルヴェーダのお薬として使われていたりするくらい、体にも良いし食欲も湧くでしょ。体が温まるしね。
ー めちゃくちゃ食べてますね(笑) ちょっとこっそり、マロン特製カレーのレシピを教えてください!
こっそりだから書いちゃだめよ(笑)
豚バラ肉(薄切り) | 200g |
---|---|
玉ねぎ | 1/2個 |
にんじん | 小1本 |
じゃがいも | 2個(300g) |
にんにく | 1/2片(みじん切り) |
しょうが | 1/2片(みじん切り) |
カレールー(好みの辛さ) | 2皿分 |
カレー粉 | 大さじ1+小さじ1 |
サラダ油 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ1 |
ウスターソース | 大さじ1 |
酢 | 小さじ1 |
トマトジュース | 小1缶 |
チリパウダー | (好みで)少々 |
ガラムマサラ | (好みで)少々 |
塩・白こしょう | 各少々 |
水溶き片栗粉 | (片栗粉 大さじ1 + 水 大さじ1・1/2) |
ごはん・福神漬け | 各適量 |
ー 続いて、マロンさんにこっそり聞きたい話・その2 『新宿/新宿二丁目の楽しみ方』!
あんまり教えたくないけどね(笑)
36年よ。ほんとによく遊んだ。
もう何通りもあるからどうしたら良いかって感じよね(笑)
なんかガイドブックに載ってるような遊び方とかお店の名前言ってもしょうがないじゃない?
ー そうですね。観光っぽい感じではなく、落ち着いて新宿や二丁目の夜を堪能できるプランをお願いします!
じゃあね、『マロンの新宿を10倍楽しむ歩き方-その壱』! 2とか3とか続けないけど(笑)例えばってことでね!
食事からで良いのよね?
3丁目あたりで食事して、ゴールデン街も挟みつつ、2丁目のママたちと戯れて、その辺の居酒屋でクールダウンして帰るとかでどう?
ー それでお願いします!
と言うか、これは体験しないとダメよ!言ったって分からないもの。
一緒に行きましょうよ!そのほうが早いから(笑)ライブよライブ!
ー は、はい(笑)では折角なので2名ほど『マロンの新宿を10倍楽しむ歩き方-その壱(2とか3とかやらないわよ)』に参加したい人を募集して良いですか?
良いわよ!でも男にしてね!
ー 承知しました(笑)
と言うわけで、『マロンの新宿を10倍楽しむ歩き方-その壱!(2とか3とか続けないけど)』に参加したい片を募集します!
先着2名!
こちらのお問合せフォームからご連絡ください!
※LLE82アンバサダーの方に限ります。
※当日の交通費・飲食費は実費となりますこと、予めご了承ください。
※目線には隠しを入れますが、当日の模様は別途当サイト内のコンテンツとして掲載されますので、ご承諾いただける方に限らせていただきます。
後日体験ルポを掲載いたしますのでお楽しみに!
ー 最後にマロンさんが今一番やってみたいことって何ですか?
お店をやりたいなって。
色々あるけど、本当の酒場、リアルマロンズバーをやりたい。スナックマロンでも良いですけど(笑)
フィンガーフードとか日替わりのおばんざいなんかが用意してあって、笑い声と素敵な気が流れる酒場。
ー 良いですねぇ!行ってみたい。
今の時代だから別に決まった場所でやらなくても良いとも思うのよ。
今日はココ。来週はあそこみたいな感じで、移動式遊園地みたいにして。
ー イベントのような感じでマロンママを呼んでもらう。
そうそう。
もちろん料理は作るし、音出せる店なら歌うわよ(笑)
ー それ是非やりましょう!
それでは皆さん、続きはリアルマロンズバーでお会いしましょう(笑)
(聞き手:石川裕也、ライター:花房道子、撮影:新井達也)
※各商品に関する感想は個人の感想であり、商品の効果効能を示すものではございません。
マロンデジタルキッチン
マロンさんの所属事務所サンブロードバンド東京オフィス内のメインスペースに用意されたオープンキッチンとカフェスペース。ファンクラブのイベント『マロンの夜会』やフードスタイリング講座なども、このスペースで開催されている。